Clear Back(MBL code no. MTG-001)は、フローサイトメトリーや蛍光顕微鏡を用いた蛍光抗体法において、非特異反応を抑制する試薬として開発されました。図1に示す通り、単球領域ではこの試薬を用いる事により顕著に非特異反応が抑制されます。テトラマー試薬を用いて非常に頻度の低い細胞集団を検出する場合、この様な非特異的な染色を抑制する事は重要なポイントになります。Clear Backは、マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞によるエンドサイトーシスを抑制する効果もあり、ヒトだけでなくマウスサンプルにおいても効果的に使用できます。また使用法も非常に簡便です。
図2は、PBMCをClear Back存在下もしくは非存在下でHLA-A*24:02 EBV BRLF1 Tetramerにて染色した図です。テトラマー陽性CD8陰性領域での非特異染色が抑制されていることが分かります。
リンパ球領域(R1)では、目立った非特異的な染色像は認められませんでした。
単球領域(R2)では、Clear Back処理により、非特異染色が抑制されました。
Clear Backの使用により、CD8陰性、Tetramer陽性領域の非特異的な染色が抑制されました。