トップ > FAQ よくあるご質問 > 【MHC Tetramer】CD1d

【MHC Tetramer】CD1d

[製品ピックアップへ戻る]



  1. α-GalCerを、PyridineではなくDMSOに溶解してはいけませんか?
    Pyridineの使用をおすすめします。社内検討では、α-GalCerをDMSOに溶解して80℃で10秒インキュベーション後、Mouse CD1d Tetramer-PEにloadして検討しましたが、陽性細胞の検出はできませんでした。
  2. α-GalCerについて、200 µg/mLに希釈した状態での保存は可能ですか?
    反応性が低下することが分かっておりますので、α-GalCerは、200 µg/mLに希釈した状態での保存は避けてください。Pyridineで1 mg/mLに溶解した状態で−20℃保存し、CD1d Tetramerにloadする直前に、200 µg/mLに希釈してください。CD1d希釈
  3. α-GalCerをCD1d Tetramerにloadした状態で、4℃保存は可能ですか?
    はい。少なくともHumanで12ヶ月間、Mouseで12ヶ月間反応性が保たれることが分かっています。CD1d_load
  4. どの位の陽性率が期待できますか?
    健常人においては採血直後のPBMCから0.01–0.05%程度の陽性率が検出されることが多いですが、個人差が大きく、陽性像が検出されない場合もあります。頻度が低いため、FCMを行う際にはリンパ球ゲートで10万個程度の細胞を取り込み、解析することを推奨しております。マウス脾臓細胞を染色した場合、CD4陽性細胞中に、BALB/cでは〜5%、C57BL/6では〜20%のMouse CD1d Tetramer陽性細胞が検出されます(社内検討データ)。
  5. CD1d Tetramerを使用する際におすすめのBlocking剤はありますか?
    Clear Back (Human Fc receptor blocking reagent, MBL Code No. MTG-001)の使用をおすすめしています。ヒト、マウス共に単球由来の細胞によるテトラマー試薬の非特異的な取込みを抑制する効果が期待できます。
  6. CD1d分子は、ヒトとマウスでのホモロジーが高いようですが、CD1d Tetramer試薬の、ヒトとマウスにおける交差性はありますか?
    種をそろえての検討をおすすめします。マウスのCD1d TetramerでヒトのPBMCを染色すると、非特異的な染色が多くみられるため、推奨しません。また、ヒトのCD1d Tetramerでマウス脾臓細胞を染色した場合、マウスのCD1d Tetramerで染色した場合と比較して陽性率が低く検出されます。
    CD1dテトラマー試薬 交差性例
  7. α-GalCerをloadしていないHuman CD1d Tetramerのみで、CD3陰性細胞において非特異的な陽性像が得られる場合があるのですが?
    α-GalCerをloadしていないHuman CD1d Tetramerは、CD14陽性細胞が発現しているILT4 (CD85d)という分子と結合することが知られています。CD14抗体と共染色してCD14陽性細胞をゲートアウトすることで除外することが可能です。詳しくは参考文献(Li D, et al. J. Immunol. 182: 1033-1040 (2009) PMID:19124746)をご参照ください。

FAQよくあるご質問 【MHCテトラマー】