抗体医薬開発

抗体医薬品開発のためのリード創出、また医薬品としての開発に向けたリード最適化のための様々なサービスをご提供しています。

MBLの抗体開発技術の強み

日本で最初の抗体メーカーとして設立されたMBLにとって、抗体作製技術は基幹技術であり、価値創造の源泉として以下3つの強みを持っています。

強み1 創業以来の豊富な経験とノウハウ
強み2 幅広い抗体開発技術と多様なニーズへの対応力
強み3 抗体医薬シーズの導出実績

さらに詳しく「抗体開発における8つの工程」

JSRライフサイエンスグループが提供する抗体医薬開発サービス

抗体医薬開発支援サービスではターゲット分子や目的に合わせた方法をご提案します。

抗体医薬開発支援サービスのフロー図 ファージディスプレイ法 ハイブリドーマ法 アファニティマチュレーション ヒト化

リード創出: 抗体作製

当社の抗体医薬開発支援サービスは、マウスやラットから抗体を取得し、ヒトに対する免疫原性を低減させるための抗体のヒト化サービスをご提供しています。
抗体の取得方法はハイブリドーマ法とファージディスプレイ法の2種類をご提供していますが、抗体取得後のリード最適化における遺伝子改変プロセスへのスムーズな移行のため、抗体のスクリーニングと同時に抗体遺伝子を取得できるファージディスプレイ法による抗体取得をお勧めしております。

ハイブリドーマ法
一般的なモノクローナル抗体作製方法です。
抗体を産生しているB細胞と不死化したがん細胞(ミエローマ)を人工的に融合させ、特定の抗体遺伝子と抗体産生能を維持しながら半永久的に生存できる融合細胞(ハイブリドーマ)を作製します。
このハイブリドーマの中から、結合親和性や特異性に優れたモノクローナル抗体を産生する細胞を選択します。
VHとVLの会合を再構築するファージディスプレイ法と異なり、生体内で産生された抗体が改変されることなく取得可能です。
ファージディスプレイ法
ファージディスプレイ法は繊維状大腸菌ファージに抗体(scFv型、Fab型)を提示させ、目的の分子(抗原)に結合する抗体および抗体遺伝子を取得する方法です。この方法は、膨大な種類の抗体を含んだ抗体ライブラリーが構築できるため、非常に希少で結合力の高い抗体を、迅速かつ効率的に取得できます。また、スクリーニングの際に抗体遺伝子を取得することができ、抗体のヒト化などの抗体改変プロセスへすぐに移行可能です。

リード最適化: 抗体の最適化

当社で取得した抗体、あるいはお手持ちの抗体を改変する様々な技術を保有しています。
2022年3月現在、日米欧で100品目の抗体医薬品が承認されておりますが、その中でもヒト化抗体は50種類を超え*、抗体医薬開発において、動物由来の抗体のヒト化は一般的な手法の1つとなっています。当社では、この抗体のヒト化に加え、抗体の親和性を向上させるアフィニティーマチュレーションサービスをご提供しています。
* 出典:国立医薬品食品衛生研究所ホームページ(http://www.nihs.go.jp/dbcb/mabs.html の表1)(2022年6月21日に利用)

抗体のヒト化
動物由来抗体を医薬品として用いる場合、異種動物由来のため、アレルギー症状等の副作用を起こしてしまう可能性があります。これを防ぐ目的で、CDR領域以外の配列をヒト配列に置き換えます。
アフィニティーマチュレーション
ファージディスプレイ法を用いた抗体の親和性向上技術です。
本技術は、抗体の性質(抗原結合部位および機能)を大きく変えることなく親和性を向上させる際に有効な技術です。また、動物由来の抗体をヒト化して親和性が低下した場合、本技術によりヒト化抗体の親和性向上が期待できます。