本製品は主に血清試料から迅速かつ簡便に核酸を抽出するキットです。血清試料以外の生物試料(末梢血中有核細胞や培養細胞など)からの核酸抽出にもご使用になれます。
精製された核酸は、PCRや逆転写反応などの各種遺伝子工学の材料として用いることができます。
フェノールやクロロホルムなどの有害な有機溶媒を使用せずに、操作が簡単な「シングルチューブ抽出」により、チューブの移し替えによるコンタミネーションの発生や検体の取り間違えなどのリスクを軽減できます。
品名 | 内容 | 内容量 | 数量 |
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I液 | 酵素溶液 | 1,550 µL | 1本 |
II液 | 検体希釈液 | 49 mL | 1本 |
III液 | 蛋白溶解液 | 41 mL | 1本 |
IV液 | 共沈剤溶液 | 550 µL | 1本 |
イソプロパノール(2-プロパノール)
70%エタノール
1.5 mLまたは2.0 mL微量遠心チューブ
冷却型微量高速遠心機(12,000×g程度のgがかけられるもの)
55 ℃恒温器(ブロックヒーター、エアーインキュベーターなど)
ボルテックスミキサー
マイクロピペット(各種)
フィルター付チップ
※安全キャビネットまたはデシケーターやアスピレーターを使用することを推奨いたします。
サンプルに赤血球が含まれる場合は、以下も必要になります
・Red Cell Lysis Buffer (RCLB)
組成 : 0.32 M Sucrose, 1% (v/v) Triton X-100, 5 mM MgCl2, 12 mM Tris-HCl (pH7.5)
HEV RNA標準品の『国立感染症研究所 HEV-RNA国内標準品』および『WHO international Standard for HEV RNA NAT-Based Assays』をヒト血清に添加し、SMITEST EX-R&D(Code No. GS-J0201)にて抽出した。抽出したサンプルをFLUOROSEARCH HEV-RNA Detection(MBL)試薬を使用し、リアルタイムPCRでHEV遺伝子の増幅を確認した。
ヒトパルボウイルスB19陽性血清を陰性血清で希釈し、各濃度の陽性血清からウイルス遺伝子を抽出し、PCR増幅による検出を行い、抽出効率を比較した。
ウイルス濃度が低い場合、他社製品と比べ、本キットの方が高い抽出効率が得られた。
SMITEST EX-R&Dを用いて新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染患者の上気道由来検体(鼻咽頭拭い液)又は、下気道由来検体(喀痰もしくは肺胞洗浄液)から抽出したRNAサンプルは、体外診断用医薬品「MEBRIGHT™ SARS-CoV-2 キット(GS-R0201)」で使用可能です。
また、唾液検体からの抽出サンプルも使用可能であることを確認しています。