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Qkine社のhuman noggin(QK034)




Nogginは骨形成タンパク質(BMP;Bone Morphogenetic Protein)の細胞外アンタゴニストです。Nogginは様々な親和性でBMP-2、-4、-5、-7、-13、および-14に結合してシグナル伝達を阻害します。NogginはBMPシグナル伝達の制御を介して、胚のパターン形成、ならびに神経管、歯、毛包、眼の発達において重要な役割を果たします1
培養においては、Nogginは人工多能性幹細胞(iPSC)の神経系への分化、腸、肝臓、肺などを含む多種多様なオルガノイド培養系などで使用されています2

Qkine社 human Noggin(QK034)の特徴

  • 独自の大腸菌発現システムにより製造
  • 生物活性を有する高純度リコンビナントタンパク質
  • キャリアタンパク質フリー、動物由来フリー(AOF)
  • 非グリコシル化タンパク質のため、ロット間差が低減
  • オルガノイドの培養において高い再現性

目次

試験データ
製品リスト
Qkine社について
参考文献


試験データ

定量的ルシフェラーゼレポーターアッセイ SDS-PAGE(w/v 15%, [還元、非還元])
定量的ルシフェラーゼレポーターアッセイ SDS-PAGE
NogginはBMP阻害剤であり、その活性はBMP-2 (QK007) への阻害活性によって評価することができます。
HEK293T細胞をNogginと標準濃度のBMP-2で6時間処理し、BMP-2応答性ホタルルシフェラーゼレポーターアッセイで生物活性を評価したところ、EC50は72.8 ng/mL(1.57 nM)でした(lot #104291)。
Nogginを、SDS-PAGEを使用して分離し、CBBで染色しました。活性型Nogginは非共有結合二量体構造をとるため、非還元条件(NR)の移動度は分子量を反映しません。関連するBMPアンタゴニストのGremlin-1についても、SDS-PAGEで同様の挙動が認められます。還元条件(R)では、23 kDaの位置に単一バンドとして確認されます。

human noggin製品リスト

Code Product species reactivity 25 µg 50 µg 100 µg 500 µg 1000 µg
QK034 human noggin human

関連製品

Code Product species reactivity 25 µg 50 µg 100 µg 500 µg 1000 µg
QK033 mouse noggin mouse

Qkine社について

Qkine社は、2016年にケンブリッジ大学のMarko Hyvönen博士の研究室から独立し設立されました。
Marko Hyvönen博士の研究室で開発された独自の製造プロセスとタンパク質工学技術を組み合わせて、生物活性を有する高純度のアニマルフリーのリコンビナントタンパク質を製造しています。
Qkine社は、動物由来成分フリー(ADCF)ラボで製造し、非常に厳格で堅牢な品質管理基準に合格したリコンビナントタンパク質製品を提供することにより、幹細胞、細胞小器官、再生医療分野の研究開発をサポートしています。

オルガノイド等の培養において、本製品を他の因子との組合せで使用する場合、当該他の因子の使用等に第三者の特許が存在する可能性がございます。本製品は、他の因子との組合せによる使用等まで保証するものではございませんので、当該他の因子との組合せで使用する場合に関しては、ご所属の知財部・調査機関へご確認のうえ、本製品をご利用ください。


参考文献

  • Krause, C. et al. Noggin. The International Journal of Biochemistry & Cell Biology. 2011, vol. 43(4), p. 478–81. [PMID:21256973]
  • Fujii, M. et al. Somatic Cell-Derived Organoids as Prototypes of Human Epithelial Tissues and Diseases. Nature Materials. 2021, vol. 20(2), p. 156–69. [PMID:32807924]