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Qkine社のhuman KGF(FGF-7)(QK046)




線維芽細胞成長因子-7(FGF-7;Fibroblast Growth Factor)としても知られるケラチノサイト成長因子(KGF;Keratinocyte Growth Factor)は、FGFファミリーに属し、そのなかでもFGF-3、FGF-10、FGF-22と並んで、FGF-7サブファミリーに類されます。このサブファミリーは間葉系細胞から分泌され、隣接する上皮細胞に対してパラクリン効果をもたらします1
in vivoでは、KGFは創傷治癒と腎臓、胸腺、海馬の発達に関与しています1。KGFは肺、乳房、肝臓および膀胱を含む多くのオルガノイド培養に用いられます2

Qkine社 human KGF(FGF-7)(QK046)の特徴

  • 独自の大腸菌発現システムにより製造
  • 生物活性を有する高純度リコンビナントタンパク質
  • キャリアタンパク質フリー、動物由来フリー(AOF)
  • 非グリコシル化タンパク質のため、ロット間差が低減

目次

試験データ
製品リスト
Qkine社について
参考文献


試験データ

定量的ルシフェラーゼレポーターアッセイ SDS-PAGE(w/v 15%, [還元、非還元])
定量的ルシフェラーゼレポーターアッセイ SDS-PAGE
MCF-7細胞を用いてPromega社の血清応答配列(SRE)ルシフェラーゼレポーターアッセイ*でKGFの生物活性を評価したところ、EC50は 1.75 ng/mL (92 pM)でした。(lot #104314)

*Promega pGL4.33[luc2P/SRE/Hygro] #E1340
KGFをSDS-PAGEを使用して分離し、CBBで染色しました。KGFは、非還元条件(NR)では19 kDa(単量体)および 38 kDa(二量体)の位置にバンドが確認され、還元条件(R)では19 kDaの位置に単一バンドが確認されました。(lot #104314)

KGF(FGF-7)製品リスト

Code Product species reactivity 25 µg 50 µg 100 µg 500 µg 1000 µg
QK046 human KGF human

Qkine社について

Qkine社は、2016年にケンブリッジ大学のMarko Hyvönen博士の研究室から独立し設立されました。
Marko Hyvönen博士の研究室で開発された独自の製造プロセスとタンパク質工学技術を組み合わせて、生物活性を有する高純度のアニマルフリーのリコンビナントタンパク質を製造しています。
Qkine社は、動物由来成分フリー(ADCF)ラボで製造し、非常に厳格で堅牢な品質管理基準に合格したリコンビナントタンパク質製品を提供することにより、幹細胞、細胞小器官、再生医療分野の研究開発をサポートしています。

オルガノイド等の培養において、本製品を他の因子との組合せで使用する場合、当該他の因子の使用等に第三者の特許が存在する可能性がございます。本製品は、他の因子との組合せによる使用等まで保証するものではございませんので、当該他の因子との組合せで使用する場合に関しては、ご所属の知財部・調査機関へご確認のうえ、本製品をご利用ください。


参考文献

  • Zinkle, A. et al. Structural Biology of the FGF7 Subfamily. Frontiers in Genetics. 2019, vol. 10, p. 102. [PMID:30809251]
  • Fujii, M. et al. Somatic Cell-Derived Organoids as Prototypes of Human Epithelial Tissues and Diseases. Nature Materials. 2021, vol. 20(2), p. 156–69. [PMID:32807924]