成長因子タンパク質に新規の機能または特異性を組み込むことは、研究期間とリソースを大量に消費するプロセスです。Qkine社は、幹細胞科学や再生医療等に関連するユニークな新規改変タンパク質の製品化をサポートしています。
Qkine社は、これらの製品を、独自の製造プロセスとタンパク質工学技術を組み合わせて、生物活性を有する高純度のアニマルフリーのリコンビナントタンパク質として製造しています。
iPS細胞培養で広く使用されているactivin Aは、follistatinによって阻害されます。その結果、activin Aの活性は幹細胞培養において変動します。継代ごとにフレッシュなactivin A含有培地を用いると高いactivin A活性をもたらしますが、follistatinの蓄積とともに低下します。
follistatin-resistant activin A (FRACTA)は、野生型activin A(QK001)と同等の生物活性を有しており、かつ follistatinによる天然のフィードバック阻害の影響を受けません。
改変型activin Aは、Marko Hyvönen博士の研究室(ケンブリッジ大学)で開発されました。
follistatin-resistant activin A (FRACTA)の詳細
R-spondin 1 LR5 protein (QK031) は、Marc de la Rocheの研究室(ケンブリッジ大学)で開発された、LGR5受容体に特異的に結合するR-spondin 1の特殊型です。
R-spondin 1 (QK006)は、ロイシンリッチリピートを含むGタンパク質共役型受容体(LGR)4-6のリガンドです。R-spondin 1がその補助受容体であるLGR4-6およびZNRF3に結合すると、ZNRF3がwntシグナル伝達に及ぼす阻害が解除されます。
R-spondin 1 LR5は、LGR4に対する親和性が低い改変型R-spondin 1です。
LGR5は幹細胞の特異的なマーカーであり、R-spondin 1 LR5 (QK031)は、LGR5陽性幹細胞特異的にwntシグナル伝達を活性化します。