AID システムは、細胞内に発現させたターゲットタンパク質を、 植物ホルモンとして知られるオーキシンの添加により速やかに分解できる実験系です1)。植物由来のユビキチンリガーゼSCF-TIR1 タンパク質と、その分解ターゲットAUX/IAA17(AID-tag)を利用し、 SCF-TIR1とAID-tag 融合ターゲットタンパク質を共発現させる事で、 オーキシン誘導性のユビキチン・プロテアソーム系を非植物細胞で再現しています。
全長AID-tag は25 kDa の大きさですが、改良され、8 kDa の小型化したmini-AID-tag が開発されました2)。本抗体はmini-AID-tag および全長AIDtagの両方を特異的に検出します。 論文にも使用されている、信頼と実績のある抗体です。
※発現ベクターは理研BRC、NBRP-Yeast、Addgene などから入手できます。
※右図は、国立遺伝学研究所 鐘巻将人先生からご提供いただいたイラストを元に、先生の許可のもと一部改変して掲載しております。
■ Western Blotting (M214-3) 全長のAID-tag, 8 kDaのmini-AID-tagを両方認識することができます。 |
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