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核内構造体マーカー抗体




核内構造体とは

核の内部には、クロマチンや核マトリクスの他に、核内構造体(nuclear body)とよばれる、RNAとRBP(RNA結合タンパク質)から構成される機能的な集合体が多数存在しています。核内構造体においては、転写やRNAプロセシングだけでなく、RNAエディティングなども行われていると考えられています。RBPは、その機能毎に、それぞれの核内構造体に局在し、様々なRNAの転写後制御を行っています。

核内構造体の免疫蛍光染色写真


データご提供
※1:東京大学アイソトープ総合センター研究開発部門 秋光 信佳 先生
※2:北海道大学 遺伝子病制御研究所 RNA生体機能分野 中條 岳志 先生、山崎 智弘 先生


核小体

核内で最大の構造体であり、リボソームの合成の場として機能します。

Anti-Nucleolin mAb ヒト胃 免疫組織化学染色像 Anti-DDX21 pAb 免疫蛍光細胞染色像
 データご提供:
 東京大学アイソトープ総合センター
 研究開発部門 
 秋光 信佳 先生
M019-3 Anti-Nucleolin mAb RN090PW Anti-DDX21 pAb


パラスペックル

核内で10~20個の斑点状構造として観察され、mRNAのスプライシングや核内係留、転写制御に関与します。

RN013MW Anti-Nono (P54NRB) mAb RN092PW Anti-NONO (P54NRB) pAb
 データご提供:
 北海道大学 遺伝子病制御研究所
 RNA生体機能分野
 中條 岳志 先生
 山崎 智弘 先生
RN014MW Anti-PSF (SFPQ) mAb


PML体

核内で10~20個の斑点状構造として観察されます。Sp100や転写因子が局在します。細胞のがん化にも関連します。

M041-3 Anti-PML (Human) mAb


核スペックル

核内で10~30個の斑点状構造として観察されます。転写やスプライシング、輸送に関与する多数の因子の局在が認められます。


 データご提供:
 東京大学アイソトープ総合センター
 研究開発部門 
 秋光 信佳 先生
RN080PW Anti-SRSF3 (SRp20) pAb


Gem

カハール体の近傍に存在する構造体でpre-mRNAのスプライシングに関与します。神経疾患ALSではGemの消失が報告されています。

RN077PW Anti-SMN1 pAb

核内RBP


 データご提供:
 東京大学アイソトープ総合センター
 研究開発部門 
 秋光 信佳 先生
RN085PW Anti-U2AF1 pAb


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