各データで使用されているマウスは、明暗周期が管理された環境で飼育されています。
12/12時間の明暗周期の場合は、明期の開始時刻を「ZT0」、暗期の開始時刻を「ZT12」と表します。
ZTとは、Zeitgeber Timeの略語で、ドイツ語のZeitgeberは英語ではTime giver、同調因子を意味します。
DbpはBMAL1/CLOCK 複合体の制御を受け、リズムを持って発現します。DBPはCCGsのプロモーター領域にあるD-Boxに結合し、CCGsの発現を正に制御しています。一方でE4BP4はCCGsのD-Boxへの結合を介してCCGsの発現を負に制御しています。DBPとE4BP4は逆位相に発現しています。また、DBPとE4BP4は上流の時計因子であるPer1のプロモーター中のD-boxにも結合し、Per1の発現も制御することが知られています。
自然リンパ球の発生に必須な転写因子NFIL3(E4BP4) に対するモノクローナル抗体です。
マウス骨髄由来のマスト細胞(左)とマウスヘルパーT 細胞株D10.G4.1(右)を本製品(Code No. M225-3) で染色しました。
マウス肝臓由来(ZT2)の核画分を用いてWB を行いました。
マウスヘルパーT 細胞株D10.G4.1を用いて免疫沈降を行いました。
E4BP4(NFIL3)と免疫
ロイシンジッパー型転写因子のNFIL3/E4BP4 は免疫システムにおいて様々な役割が知られています。抗炎症性サイトカインのIL-10 の産生を介してT 細胞による過剰な免疫を抑制し、B 細胞においてはIgE のクラススイッチに関わります。近年では自然免疫に関わる自然リンパ球の発生に必須であることが分かっています。