・簡便なホモジニアスアッセイ
・蛍光顕微鏡下で検出可能
・低い細胞毒性
DMSOに溶解した本剤を観察の前日までに培地に添加するだけの簡単な操作です。
煩雑だった従来までの手法(レポータージーンアッセイや免疫染色法など)から解放されます。
層培養されたSCC-7を20 ~ 2.5%の各酸素濃度条件下で24 時間培養した後、低酸素プローブLOX-1 を処理しました。
HIF-1αの免疫染色のシグナルと同様に、酸素濃度の低下に伴ってLOX-1 の低酸素シグナル強度が高まることが確認されます。
(Zhang et al., Cancer Research 2010)
NanoCulture Plate で三次元培養した4 種類の細胞に対してLOX-1 を処理しました。 細胞凝集性の高いスフェロイドの内部は低酸素シグナルが強いことが確認されます(HT-29、BT474)。 一方、凝集性の低い細胞塊の内部は低酸素になりにくいことが確認されます(PANC-1、MIAPaCa-2)。
・スペクトル特性
吸収スペクトルを緑、りん光スペクトルを赤で示しています。
吸収とりん光はそれぞれ483 nm、616 nm で最大となります。
(Zhang et al., Cancer Research 2010)
・りん光の酸素消光
酸素雰囲気下では、低酸素プローブLOX-1 は共存する酸素のクエンチング効果により、りん光が消光していますが(O2 とaerated)、アルゴン置換することにより赤色のりん光を発するようになります(Ar)。
データご提供:群馬大・飛田成史 教授
・低い細胞毒性
4種類の細胞懸濁液に低酸素プローブLOX-1 を各種濃度で添加してNanoCulture Plate で培養しました。
培養7 日後にATP アッセイによる細胞毒性の評価をした結果、低酸素プローブは、すべての細胞に対して2 μM までは細胞障害性を示さないことが確認されました。