LC3抗体
酵母Atg8の哺乳類ホモログは、LC3、GABARAP (GABAA受容体関連タンパク質)、GATE-16 (Golgi-associated ATPase enhancer)の3つです。その中でもLC3の研究が最も進んでおり、哺乳類のオートファジーマーカーとして頻繁に使用されています。LC3は翻訳後(proLC3)、すぐにAtg4BあるいはAtg4AによりそのC末をプロセシングされ、LC3-Iとなります。 LC3-Iはオートファジーが誘導されるとE1、E2に受け渡され、基質のPE (Phosphatidylethanolamine)と結合します。LC3-PEをLC3-IIと呼びます。LC3-IIはLC3-Iよりも分子量は大きいのですが、疎水性が高いためSDS-PAGEではLC3-Iより移動度が大きくなります。なお、GABARAPもGATE-16も同様の過程を経てPEと結合することが分かっています。
LC3抗体おすすめ表
| Code No. | クローン | 免疫動物 | 使用法 | 標識 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| WB | IP | IC | IH | FCM | Immuno-EM | ||||
| PM036 | Polyclonal | Rabbit | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★* | |
| M186-3 | 8E10 | Mouse | ★★★★ | ★* | |||||
| M186-7 | 8E10 | Mouse | ★★★★ | HRP | |||||
| M152-3 | 4E12 | Mouse | ★ | ★★★ | ★★★★ | ★* | ★★★ | ★★ | |
| PD014 | Polyclonal | Rabbit | ★★★ | ★* | ★* | ||||
糸状菌Atg8に反応する抗体もあるよ。詳しくはこちら。
LC3 抗体製品データ
- 様々なアプリケーションに使用できます！
■ Immunocytochemistry
■ Immunoprecipitation
■ Western blotting
■ Immunohistochemistry
■ Flow cytometry
- WBでクリアーなデータが得られます！
■ Western blotting
■ Western blotting (HRP標識品）
- 細胞染色に最適です！
■ Immunocytochemistry
■ Immuno-EM
リソソーム融合阻害剤（クロロキン）を用いたオートファジーの検出（IC）
クロロキンを培地中に添加すると、リソソームとオートファゴソームの融合が阻害されます。そのため、LC3抗体を用いたICでは、オートファゴソームが細胞内に大量に蓄積している様子が観察できます。
■ Immunocytochemistry
LC3 Positive Control
■ Western blotting
GABARAP 抗体製品データ
■ Western blotting
■ Western blotting
GATE-16 抗体製品データ
■ Western blotting
