可溶性IL-6R(sIL-6R)は分泌型のIL-6受容体で、インターロイキン6(IL-6)に結合したのちGP130と共にIL-6シグナルを活性化します。IL-6シグナルはJAK-STATシグナル経路やRAS/MAPKシグナル経路を介し、炎症、分化など様々な生理作用を有しています。疾患との関連においてIL-6シグナルはリウマチや癌の悪性化に関与しています。IL-6Rならびに可溶性IL-6Rに対する阻害抗体はリウマチ治療薬(アクテムラ®)として上市されています。またリウマチ患者における血清中の可溶性IL-6R量はアクテムラ®の効果予測因子として報告されています1)。