サバイビン(survivin)は、アポトーシスを抑制するIAP(inhibitor of apoptosis)ファミリーに属する分子で、正常細胞では非常に低いレベルで発現が認められています。survivinのスプライスバリアントのひとつであるsurvivin-2Bは、胸腺以外の正常組織では発現が認められませんが、さまざまながん細胞で高発現していることが報告されています。札幌医科大学 佐藤らが同定したsurvivin-2B 80-88エピトープは正常組織で発現しているsurvivinには存在しない配列であることから、がん免疫療法における理想的な標的と考えられています。既に国内では札幌医科大学を中心に、このエピトープを用いた臨床試験が進められています。
がん抗原では特に、染色可能なサンプル量が限られている場合があります。希少なサンプルを有効に利用したいとの御要望により、HLA-A*02:01およびHLA-A*24:02のNegative Tetramer-FITCをラインナップしております。PEもしくはAPC標識された目的のTetramer試薬と、このFITC標識のNegative Tetramerを2重染色することで、細胞が目的のテトラマー試薬特異的に染色されていることを1本のサンプルで確認できます。
・検出原理・作製方法・特徴
・細胞染色プロトコール
・CD8抗体クローンによる染色性の違い
・抗原特異的T細胞の誘導方法
・FAQ
・製品使用例
・トラブルシューティング