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Mouse MHC class I Tetramer




抗原特異的マウスT細胞の誘導

マウスモデルは感染実験、ワクチンの開発、免疫療法の検討など、生体内のさまざまな免疫応答の観察に使用されています。T-Select Mouse MHC Tetramerは、マウスの抗原特異的CTLを検出することができます。弊社社内検討の結果、右図の方法で、より早く、安価で簡単に抗原特異的CTLを誘導可能であることが分かりました。詳細は、各テトラマー製品のデータシートをご覧ください。

MouseMHCclassITetramer

H-2Kb OVA Tetramer

T-Select H-2Kb OVA Tetramer (TS-5001-1C, 2C)

C57BL/6マウス脾細胞(2個体)の、T-Select H-2Kb OVA Tetramer(Code No. TS-5001-1C)による染色像です。図中右上の数値はそれぞれ CD8陽性細胞中のTetramer陽性細胞率(%)を示します。
H-2Kb拘束性OVA由来の抗原ペプチドとヘルパー作用の報告がある抗原ペプチドを混合し、免疫賦活剤とエマルジョン化し、C57BL/6マウス2個体に腹腔免疫しました。10日後に脾臓を摘出し、脾細胞を調製後、一部をサンプリングしてMHC Tetramer試薬を用いて染色しました(下図day0)。これらの脾細胞はin vitroにおいてOVAペプチドパルスした別の同種個体の脾細胞と1週間混合培養しました。これを同様にMHC Tetramer試薬を用いて染色しました(下図day7)。

T-Select H-2K<sup>b</sup> OVA Tetramer(TS-5001-1C, 2C)

マウスがん関連テトラマー試薬

がん治療では、第4の選択肢とされる「免疫療法」が大きな注目を集めています。ペプチドワクチン、細胞療法、免疫チェックポイント阻害薬な どの開発・研究にとって抗原特異的CTLを測定できるテトラマー試薬は重要なツールとなり得ます。マウスのがん細胞株は、様々な種類が知られておりその特質によって様々ながん研究に使われますが、ある細胞株において特定の抗原特異的CTLが誘導される現象は良く知られており、そのCTLの増加や減少、活性化状態、がん組織への浸潤等をモニタリングする事は、がんへの治療薬の効果判定の重要な指標となります。


H-2Ld MuLV gp70 Tetramer (TS-M521-1,2)

本試薬は、MHCにマウスH-2Ldを、抗原ペプチドにマウス白血病ウイルス(murine leukemia virus; MuLV, MLV)由来のペプチド配列を用いて合成しており、 これに特異的なCTL集団を検出・定量することが可能です。
MuLV env gp70由来のCTLエピトープ配列(SPSYVYHQF)は、AH1とも呼ばれています。マウス大腸癌細胞株CT26より同定されたimmunodominantなエピトープであることが報告されています1)。MuLV env遺伝子産物はB16メラノーマ細胞やMuLV高発現マウスリンパ腫およびマウス白血病細胞など、さまざまな腫瘍細胞に発現しています。本エピトープは、CT26細胞株を用いた腫瘍免疫研究のモデル実験系として広く使用されています。

文献リスト

  • Huang AYC, et al. PNAS 93: 9730–9735 (1996)

染色例

T-Select H-2K<sup>b</sup> OVA Tetramer(TS-5001-1C, 2C)

MuLv gp70由来の抗原ペプチド(SPSYVYHQF)を免疫したマウスにおいて、in vitro stimulation(誘導peptide 0.01 or 1 µg/mL)によりMuLV gp70特異的CTLの誘導が確認されました。
Negative: H-2Ld β-galactosidase Tetramer
*ドットブロット展開図右上の数字は、CD8陽性細胞中のMHC Tetramer陽性細胞の割合を示します。



EBV Tetramer

エプスタインバーウイルス(EBV)は、腫瘍に関係があることが分かった最初のヒト・ウイルスです。EBV感染が原因と考えられているがんは、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、鼻咽頭癌、胃癌などが挙げられます。また、EBVは複数の免疫不全疾患にも深く関わっており、EBVを標的とした免疫療法が広く研究されています。
LMP2は多くのEBV関連腫瘍で恒常的に発現しており、免疫療法の魅力的な標的と考えられています。近年、EBV株のウイルスゲノム塩基配列の多様性が明らかになり、疾患病原性との関連が注目されています。EBV株の多様性に起因するCTLエピトープのアミノ酸変異は免疫応答の低下や免疫逃避を引き起こす原因とも考えられています。
LMP2 419-427は、さまざまなEBVの系統のなかで変異が認められるエピトープです。
EBV95.8プロトタイプ・シーケンスと比較して、高い点変異率(TYGPVFMCL→TYGPVFMSL)が、多くの鼻咽頭癌患者で見つかっています。

EBV-Tetramer

EBV保因者のHLA24*02属性の健常人末梢血よりPBMCを分離し、2週間、TYGPVFMSLもしくはTYGPVFMCL peptide で刺激しています。