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組換えセンダイウイルスベクター作製

サービスの概要

国家プロジェクトの成果を基礎に設立された、IDファーマ社の組換えセンダイウイルスベクター作製技術を、大学・企業を問わず、広く基礎研究および応用研究に用いていただくため、目的とする遺伝子を導入した組換えセンダイウイルスベクターの作製を受託致します。


サービスの特長

・分裂細胞、非分裂細胞にかかわらず多くの哺乳動物細胞、組織に遺伝子導入が可能
・ベクターゲノムはRNA の状態で細胞質に溜まるため、宿主染色体に影響を与えず、挿入変異や染色体の構造変化の危険性がない(細胞質型 RNA ベクター)
・細胞との短時間の接触で遺伝子の導入が可能
・少なくとも5 kb までの遺伝子が挿入可能
・高い外来遺伝子の発現能を有し、遺伝子の機能分析や組換えタンパク質発現にも有用
・遺伝子発現量の調整および複数遺伝子の同時発現が可能


技術

細胞質型RNA ベクターと従来型のベクターとの違い


センダイウイルスベクターは、他社のベクターと比べて、遺伝子を細胞内に送り込む効率が極めて高く(マウス肺では、数千倍~数万倍)、in vivo へのベクター投与量を少なくできる可能性があります。また短時間の細胞との接触で十分量の遺伝子導入が可能です。センダイウイルスベクターは、細胞質型RNA ベクターであり、DNA相を有する他の従来型ベクターと異なり、その生活環を通じて、核に入り込むことはありません。従って、遺伝毒性は理論的に存在しません。また、細胞質において、効率よく、複製・転写・翻訳を行いますので、目的とする遺伝子産物を大量に得る事が可能です。

遺伝子導入効率・発現量のアデノウイルスとの比較 (遺伝子導入2日後)

 
(A) lacZ遺伝子搭載ベクターを用いた遺伝子導入:細胞の lacZ活性染色

センダイウイルスベクターとアデノウイルスベクターは、例示した汎用細胞に対して、同じ MOI (Multiplicity of infection) において類似の遺伝子導入効率(感染性) を有しています。


(B) lacZ 遺伝子搭載ベクターを用いた遺伝子導入:遺伝子導入細胞中の lacZ活性の定量

(A) と同じ条件の細胞を用いて導入遺伝子の発現量を比較すると、アデノウイルスベクターと比較し、数倍から数十倍の遺伝子発現量を示します。但し、さらに高い MOI (MOI 100 ~ 1000) のアデノウイルスベクターを使用した場合は、センダイウイルスベクターによる発現量に近い値を示す場合があります。

価格

項目 希望納入価格
組換えセンダイウイルスベクター (Grade 1.) ¥1,000,000
組換えセンダイウイルスベクター (Grade 1.) ( 再注文) ¥300,000
組換えセンダイウイルスベクター (Grade 2.) ¥1,800,000
組換えセンダイウイルスベクター (Grade 2.) ( 再注文) ¥900,000
コントロールベクター ( 非搭載) ¥30,000
コントロールベクター (lacZ 搭載) ¥30,000
組換えセンダイウイルスミニベクター ¥350,000
組換えセンダイウイルスミニベクター( 再注文) ¥270,000

作業中止時の価格

別途お問い合わせください。


製品の保証に関する事項

保証収量;109 CIU/mL (Grade1)、1010 CIU/mL (Grade2)

作業フロー

■ 組換えセンダイウイルスベクターの作製
Grade 1.( 簡易精製品)・・・・・主にIn Vitro 用
(1)お客様から当社へ目的遺伝子の配列情報を送っていただく。
(2)お客様からIDファーマ社へ目的遺伝子cDNA を送っていただく。
(3)目的遺伝子を導入した組換えセンダイウイルスベクターの構築
(4)組換えセンダイウイルスベクターのクローニングと構造確認
(5)組換えセンダイウイルスベクターの生産と超遠心等による精製
(6)最終製品の品質検査 ( 無菌試験等2 項目)
(7)力価測定…納品 (Grade 1.) 109 CIU 以上(搭載遺伝子によって変動します)簡易精製ベクター

■ 精製組換えセンダイウイルスベクターの作製
Grade 2.( カラム精製品)・・・・・主にIn Vivo 用
(1)お客様から当社へ目的遺伝子の配列情報を送っていただく。
(2)お客様からIDファーマ社へ目的遺伝子cDNA を送っていただく。
(3)目的遺伝子を導入した組換えセンダイウイルスベクターの構築
(4)組換えセンダイウイルスベクターのクローニングと構造確認
(5)組換えセンダイウイルスベクターの大量生産とカラムクロマトグラフィーによる精製
(6)最終製品の品質検査 ( 無菌試験等5 項目)
(7)力価測定…納品 (Grade 2.) 1010 CIU 以上(搭載遺伝子によって変動します)精製ベクター

■ 組換えセンダイウイルスミニベクターの作製
(1)お客様からMBL 社へ目的遺伝子の配列情報を送っていただく。
(2)お客様からIDファーマ社へ目的遺伝子cDNA を送っていただく。
(3)目的遺伝子を導入した組換えセンダイウイルスミニベクターの構築
(4)組換えセンダイウイルスミニベクターの生産と超遠心等による精製
(5)力価測定…納品 108 CIU 以上( 搭載遺伝子によって 変動します) 簡易精製ベクター

納期

項目 納期
組換えセンダイウイルスベクターGrade 1.
( 簡易精製品) 主にin vitro
約2ヶ月
精製組換えセンダイウイルスベクターGrade 2.
( カラム精製品) 主にin vivo
約3ヶ月
精製組換えセンダイウイルスミニベクター 約1ヶ月

 

注意事項

  • 本組換えベクターの使用目的は、基礎研究目的のみに限られます。
  • 本組換えベクターをヒトにいかなる方法によっても接触あるいは投与をしてはいけません。
  • 本組換えベクターを構造変換したり、複製をしたりしてはいけません。また、他に譲渡、分与ないし売却してはいけません。
  • 本組換えベクターを工業目的で使用される場合には、個別のライセンス契約が必要です。
  • 本組換えベクターの使用には研究組織内遺伝子組み換え安全委員会の承認が必要です。
  • 目的遺伝子の性質によっては、十分な力価が得られない場合があります。
  • 本組換えベクターを依頼される場合、遺伝子の由来と機能、塩基配列、遺伝子搭載プラスミドの構造と挿入部位(及び工業所有権) に関わる情報を提供していただく必要があります。
  • 本組換えベクターの作製には、目的遺伝子の由来によりp3レベル、あるいはそれ以上の拡散防止措置が必要な遺伝子の場合、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」( カルタヘナ法) に基づく大臣許可が必要である場合、一般的な作製期間が延長されることがあります。
  • 当社あるいはIDファーマ社における固有の理由により、本組換えベクター委託をお受けできない場合があることを予めご承知おきください。
  • コントロールベクター:センダイウイルスベクター(Grade1.およびGrade2.)をご注文いただいた方に、組換えベクター製造サービスをご依頼の方のみが対象お客様への保証収量として、109 CIU/mL (Grade 1.)、1010CIU/mL (Grade2.) 以上の濃度で供給いたします。
    PlasmEx®シリーズもコントロールベクターとしてお使いいただけます。
  • ミニベクターへの搭載に適している遺伝子長は約1.5 kb 程度までであり、組換えセンダイウイルスベクターの場合の約5 kb 以上よりは、短く設定されています。
  • 受託でミニベクター作製をご依頼いただく際には下記のようなリスクがありますことを予めご了承ください。
  • ミニベクター作製受託では培養上清をご提供することになります。空ウイルスが入っている可能性があります。
  • ご提供する培養上清の中に有効なウイルスがどれくらい入っているのかについて具体的な値をお示しすることができません(先生の方で搭載遺伝子の抗体を用いて確認していただく必要があります)。
  • センダイウイルスミニベクターの力価測定は、particle titer から力価を推定することになります。正確な力価測定が必要なお客様はお問い合せください。

参考文献

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  24. 蛋白質・核酸・酵素48(10):1371-77 (2003)

ライセンスを受けている特許

US Patent Number 5,635,363
Inventors: Altman JD, et al. (Stanford University)
"Compositions and methods for the detection, quantitation and purifi cation of antigen-specifi c Tcells."

French Application Number FR9911133
Inventors: Lang F, et al. (INSERM)
"Means for detecting and for the purifying CD8+ T-lymphocyte populations specifi c for peptides presented in the HLA context."